Hugo入門:静的サイトジェネレータの魅力
こんにちは。フリーランスエンジニアの市原です。
このページでは、Hugoという静的サイトジェネレーター(SSG)について初心者目線で情報を整理しています。
これからHugoを使ってみたい人の参考になれば幸いです。
ちなみにこのサイトは Hugo + toha + GitHub Pages + XSever Domainにより初年度1円で公開されています。
静的サイトと動的サイトの違い
まず、静的サイトと動的サイトの違いを簡単に説明します。
静的サイトとは?
静的サイトは、HTMLファイルをそのままサーバーに置いて配信するシンプルな仕組みです。
例えば、個人ブログやポートフォリオサイトなんかに向いています。
- メリット: 高速、セキュア、ホスティングが安い
- デメリット: 動的な機能(ログインやコメント機能など)が難しい
動的サイトとは?
一方、動的サイトは、ユーザーごとに異なるコンテンツを生成する仕組みです。
例えば、FacebookやAmazonのようなサイトがこれに当たります。
- メリット: 柔軟でカスタマイズ性が高い
- デメリット: サーバーリソースが必要で、管理が複雑
ログインで人によってコンテンツを変えたいとかなら別ですが、普通の個人ブログなら静的サイトで十分だと思います。 Hugoだと問い合わせフォームからメールを送るのが難しかったりしますが、これはGoogle Formsを埋め込んだりで代用できます。
Hugoの特徴
Hugoは静的サイトジェネレーターの中でも人気のあるツールの一つです。
以下の点が魅力的だと感じました。
- 超高速: Go言語で作られていて、ビルドがめちゃくちゃ速く自称世界最速。お作法に従ったファイル配置にすれば構造を勝手に解析してページやタグやリンクを作ってくれて超ラク。
- Markdown対応: 記事はマークダウンで書けるので、普段資料等をマークダウンで作っている私にピッタリ。ローカルHugoサーバを立ち上げれば、書きながらホットリロードで即確認できます。
- 無料でオープンソース: 豊富なテーマが揃っていて、カスタマイズもお作法さえわかれば結構簡単。
- 柔軟性: テンプレートやレイアウトの自由度が高い。
他のCMSとの比較
WordPressなどと比較して、Hugoには以下のようなメリットがあります。
- パフォーマンス: 静的サイトなので、ページの読み込みが速い。
- セキュリティ: データベースを使わないので、ハッキングリスクが低い。
- コスト: 無料で使える。GitHub Pagesとの組み合わせで0円運用可能。GitHub Pagesはカスタムドメインも対応可能。XServer Domainなら初年度1円でGoogleアドセンス可能。
他の選択肢まとめ
その他の静的サイトジェネレータの選択肢を(GPTさんが)整理しました。
ざっくり上から人気順です。そもそもマークダウンで書いたろ!って人が少ないんでしょうね。。。
名前 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|
Next.js | Reactベースのフレームワークで、静的サイトと動的サイトの両方を構築可能。SSRやSSGをサポートし、高度な機能が豊富。 評価: Reactエコシステムの中心的存在で、最新技術を活用可能。 | https://nextjs.org/ |
Gatsby | Reactベースの静的サイトジェネレータで、GraphQLを使用して柔軟なデータ管理が可能。プラグインエコシステムが充実し、SEOに強い。 評価: Reactユーザーに支持され、SEOやパフォーマンスに特化。 | https://www.gatsbyjs.com/ |
Hugo | Go言語で構築された静的サイトジェネレータで、超高速なビルド速度を誇る。Markdown対応で簡単にコンテンツ作成が可能。 評価: 高速性と柔軟性が評価され、初心者から上級者まで幅広く支持されている。 | https://gohugo.io/ |
Jekyll | Rubyで構築された静的サイトジェネレータ。GitHub Pagesと統合され無料ホスティング可能。プラグインやテーマが豊富でカスタマイズ性が高い。 評価: 長年の実績とGitHub Pagesとの親和性が高い。 | https://jekyllrb.com/ |
Nuxt.js | Vue.jsベースのフレームワークで、SSGとSSRをサポート。プラグインやモジュールが豊富で柔軟な開発が可能。 評価: Vue.jsユーザーにとって最適な選択肢として支持されている。 | https://nuxtjs.org/ |
Eleventy | JavaScriptで構築された軽量な静的サイトジェネレータで、シンプルで柔軟性が高く、高速。初心者にも扱いやすい。 評価: 軽量でシンプルな構成が好まれ、JavaScriptユーザーに人気。 | https://www.11ty.dev/ |
Hexo | Node.jsベースの静的サイトジェネレータで、高速でMarkdownを使用して簡単にコンテンツ作成可能。ブログ向けに最適化。 評価: ブログ用途に特化し、Node.jsユーザーに支持されている。 | https://hexo.io/ |
Docusaurus | Facebookが開発した静的サイトジェネレータで、ドキュメントサイトやブログの作成に特化。Reactベースでカスタマイズ性が高い。 評価: Facebook製で信頼性が高く、Reactユーザーに支持されている。 | https://docusaurus.io/ |
MkDocs | Pythonで構築され、ドキュメントサイトの作成に特化。Markdownを使用して簡単にドキュメント作成可能。 評価: 技術ドキュメント作成に特化し、Pythonユーザーに支持されている。 | https://www.mkdocs.org/ |
Zola | Rustで構築された静的サイトジェネレータで、シンプルで高速、設定が簡単。デフォルトで多言語対応をサポート。 評価: Rustユーザーに注目され、高速性が評価されている。 | https://www.getzola.org/ |
Pelican | Pythonで構築された静的サイトジェネレータで、MarkdownやreStructuredTextをサポート。シンプルでPythonユーザーに最適。 評価: Pythonユーザーに特化したツールとして利用されている。 | https://getpelican.com |
マークダウン対応、テンプレートがあってカスタム可能、運用コストが低い、それなりの人気とコミュニティ継続、
これらを満たすのがHugoでした。テーマ選びをミスらなければ、数分でテストページ公開できるし、ブログにも超使いやすいです。(紹介の多いテーマの後継HugoBlox/theme-academic-cvは構造がややこしすぎるし更新止まっているのでやめとけ)
まとめ
Hugoは、静的サイトを効率的に作成するための強力なツールです。
自分で個人ブログやポートフォリオサイトを作って見た限りではおすすめです。これからHugoを使ってみたい人の参考になれば幸いです!
とりあえずやってみようかなという人は、Hugoのインストールへ進んでください。
HugoをWindowsへインストールする手順 HugoをMacへインストールする手順
関連リンク
https://gohugo.io/about/introduction
https://github.com/hugo-toha/toha