SFAは「人が入力するもの」——だから、形骸化する
「日報も案件更新も、結局あと回しで空欄だらけ…」 「多機能なSFAを導入したのに、誰も全機能を使いこなせない…」 「入力のための入力に時間を取られ、肝心の営業ができない…」
営業支援システム(SFA)が続かない理由は、いつも同じです。"人が入力する"前提で作られているから。機能が増えるほど習熟コストが上がり、現場は入力から逃げ、データは腐り、システムは形骸化します。
Nexa Engineering は、この前提そのものを疑いました。入力し、使いこなす主役を、人からAIに変える。 そうして自社開発したのが、AIが操作する営業支援システム Hashira SFA です。
発想の転換:細かい機能を覚えるのは、AI
Hashira の使い方は、ひとつだけです。Claude.ai と、いつも通りチャットする。 それだけ。
「A社と打ち合わせした。来週までに見積もりを送る」——そう会話に書くだけで、AIが取引先を特定し、案件のステータスを更新し、タスクを起票し、タイムラインに記録します。画面を開き、フォームを埋め、ボタンを探す作業は、すべてAIの側に移りました。
人がやることは、ただひとつ。AIが整えた内容を「確認する」こと。 使いこなしはAIに任せ、人間は判断に集中する。これが Nexa の考える AIX(AI Transformation)の形です。
従来のSFA
AIはアプリの“一機能”にすぎない。人がSFAを操作し、その一部をAIが肩代わりするだけ。AIの能力を構造的に活かせていない。
AIを主役に据える。人はAIと話すだけで、AIがSFA全体を使いこなす。
従来のSFAでは、AIはアプリの“一機能”にすぎません(人 → SFA → AI)。人がシステムを操作し、その一部をAIが肩代わりするだけで、AIの能力を構造的に活かせていない。ハシラSFAは、この発想をひっくり返します(人 → AI → SFA)——AIを主役に据え、人はAIと話すだけ。AIがSFA(営業支援システム)全体を使いこなします。
仕組み:会話するだけで、SFAが動く
Hashira は MCP(Model Context Protocol)サーバーとして、Claude.ai と直接つながります。
あなた ⇄ Claude.ai ⇄ MCP ⇄ Hashira SFA(本番DB)
Claude.ai は、Hashira が公開する 24個の操作ツールを状況に応じて自動で使い分けます。取引先・案件・タスク・タイムラインの検索・作成・更新——人が画面で行っていた操作を、AIが会話の文脈から判断して実行します。接続は OAuth2.1(動的クライアント登録・PKCE・リフレッシュトークン) で保護され、同意時に操作対象のテナントを選びます。
AIが自動で管理する、4つの領域
| 領域 | AIが自動でやること |
|---|---|
| 案件パイプライン | 受注前後のステージを会話から判定し、カンバンを更新。受注=継続、クローズ=失注/完了を自動仕分け。 |
| タスク | 「〜までに送る」等の約束を検知してタスク化。期日・担当・案件への紐付けまで。 |
| 取引先・担当者 | 会話に出た企業・人物を名寄せして特定・登録。タグ付けも自動。 |
| タイムライン | すべてのやり取りを案件/企業の時系列に記録。あとから経緯をたどれる。 |
「人が確認できる」を支える設計
AIに任せるからこそ、暴走させない・検証できる設計を最優先しました。
- 全書込を監査ログに記録 — AIによる作成・更新・削除は、例外なく
mcp_audit_logに残ります。「いつ・誰の接続で・何を変えたか」を後から必ず確認できます。 - テナント完全分離(RLS) — 全業務テーブルに Row Level Security を適用し、deny by default。接続ユーザーの JWT で自テナントのデータにしかアクセスできません。
- 人間が最終承認 — AIは提案・実行を担い、正否の判断は人が握る。確認を前提にした業務フローです。
「AIが速い」と「人が安心して任せられる」を両立させる。 ここが Hashira の核心です。
さらにAIが効く:横断検索とCRM自動化
- AI横断検索 — 添付資料や対応記録をAIが要約・分類タグ付け・本文抽出し、Voyage 埋め込みによるセマンティック検索で「意味」から探せます。
- CRMライフサイクル — 契約・継続収益・取引履歴・LTV・ヘルススコアを管理し、更新時期を Cron が自動で検知してフォローを促します。
技術スタック
| 領域 | 採用技術 |
|---|---|
| フロントエンド | Next.js 15.3(App Router / Server Actions)/ React 19 / TypeScript |
| バックエンド | Supabase(PostgreSQL + Auth + RLS、東京リージョン)/ Zod(境界バリデーション) |
| AI連携 | MCP サーバー(@modelcontextprotocol/sdk)/ Claude.ai コネクタ / Voyage 埋め込み |
| セキュリティ | OAuth2.1(DCR / PKCE / refresh)/ Cloudflare Turnstile / Upstash レート制限 |
| インフラ | Vercel(東京 hnd1)/ Resend(メール) |
本番稼働中:sfa.nexa-eng.com(マルチテナント設計。自社の営業を実際に回しています)
Hashira も、「作る順番」を変えて生まれた
Hashira も、いきなり完成形を目指したわけではありません。まず取引先・案件の管理という土台からリリースし、タイムライン・タスク・ダッシュボード、そして MCP による AI 連携へと、実際に使いながら段階的に作り込みました。
「要件定義より先に、動くものから」——お客様に提案するこの進め方を、私たちは自社の基幹システムでも実践しています。
あなたの営業も、「入力」から解放しませんか
「うちの営業フローにも合うか相談したい」「AIに任せる業務システムを作りたい」——そんなご要望は、ぜひお問い合わせください。